健診業界のDXを加速。健診結果を最短2日でデータ化する「健診DX」
~AI×BPOで健診機関・企業・健康保険組合をつなぐ、データ変換の新しい仕組み~
SCSKサービスウェア株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:福島 俊一郎、以下 SCSKサービスウェア)は、健康診断・人間ドックの結果をデータ化する「健診DX」を拡充し、従来の紙だけでなくPDF・CSVなど、あらゆるデータ形式の健診結果を企業や健康保険組合が指定するフォーマットへ変換するサービスを2025年11月から提供開始しました。
「健診DX」サービスは、健診結果受領後、2カ月程度かかっているデータ化・正規化を最短2営業日で実施します。これにより企業や健康保険組合は、受診者の就業判定や特定保健指導などを早期にフォローできるようになり、健診結果の分析や健康施策の立案などの生産的な業務に集中でき、企業の健康経営の質の向上に寄与します。
1.背景 ――― 健診業界にあるフォーマットの乱立
政府による健康経営推進やデータヘルス計画を背景に、企業や健康保険組合の健康データの戦略的活用が加速しています。しかし現実には、健診機関ごとにフォーマットが異なるため、企業の管理部門や健康保険組合の多くは、健診結果のデータ化に膨大な手間とコストがかかっています。
フォーマットの乱立は、健診結果に異常が見つかった受診者の就業判定や、生活習慣病リスクの高い受診者への専門家による特定保健指導が遅れるなど、健康施策推進に深刻な影響を及ぼしています。
このような事務効率および健康施策の両面の課題を解決するため、SCSKサービスウェアは、あらゆるフォーマット・データ形式の健診結果を正規化し、さらに企業や健康保険組合が指定するフォーマット・データ形式に変換するサービスを開始しました。
2.サービス概要 ――― あらゆるフォーマットをAI×BPOで変換
「健診DX」サービスは、健診結果の正規化・データ化を迅速に行うことで、企業の作業効率を大幅に向上させます。これにより企業や健康保険組合は、早期に受診者をフォローできるようになるほか、健診結果の分析や健康施策の立案などの生産的な業務に集中でき、企業の健康経営の質の向上に寄与します。
従来の「健診DX」は、紙の健診フォーマットを前提とした仕組みでした。今回の拡充により、紙以外のPDF・CSVなどデータ形式にも対応し、AI-OCRと自社開発ツールを組み合わせた読み取りを行い、健診機関と納品先である企業や健康保険組合それぞれのフォーマットを比較して、呼称や単位、検査手法が異なる情報も健診結果を適切に判断して処理します。
<サービスの特長>
- 1.全国すべての健診機関フォーマットに対応
独自のマッピング技術※1によるデータ変換で、あらゆる健診機関のフォーマットに対応します。 - 2.AI×BPOによる圧倒的なスピードと精度
最新AI-OCRエンジンによる自動読み取りや、SCSKサービスウェアの専門スタッフによる検証により、最短2営業日※2で納品。精度は99.996%以上※3の実績を誇ります。 - 3.セキュリティ・コンプライアンス体制の強化
「健診DX」サービスは、SCSKサービスウェアのBPOセンター内における専用ルームで実施。ISO27001などの国際基準に基づいたルールの下、機密性と安全性を確保します。
1 : マッピング技術…異なるフォーマット間で、データ項目を対応付け、統一された形式に変換・統合する技術
2 : 最短2営業日…フォーマットや各種仕様によって変化します。
3 : 精度 99.996%以上…2025年4月~8月における31,504種類のフォーマット、全2,507,718項目に対する処理実績
URL:https://www.scskserviceware.co.jp/service/backoffice/healthcheckup.html
3.今後の展望
健康データの処理プロセスにおける自動化・省力化の余地は大きく、AIエージェントによるさらなる高度化が期待されます。
SCSKサービスウェアは、「健康DX」を通じて、健診機関・企業・健康保険組合の三者をつなぐ健康データを専門的に取り扱うプラットフォーマーを目指し、売上15億円を目指します。
人とAIの協調による「Human In The Loop※4」の考え方のもと、フォーマットやデータ形式にとらわれず、さまざまなデータを活用できる未来の実現に向けて、取り組みを加速させてまいります。
4 : 業務プロセスにAIを組み込み、そのAIへフィードバックを繰り返して、精度を高める手法
SCSKサービスウェア株式会社について
SCSKサービスウェア株式会社は、コンタクトセンターやバックオフィスを中心に、ITを活用したBPO事業を展開してまいりました。 「業務ナレッジ」、「IT」と「人財」を連携し、お客様の事業や現場の課題に即した最適解となるサービスを提供するビジネスサービスプラットフォーマーを目指しています。マーケットのニーズに合わせてITを活用し、ビジネスプロセスを変革することで新たな価値を生み出すビジネスプロセスモダナイゼーションを推進します。
URL:https://www.scskserviceware.co.jp/
本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
SCSKサービスウェア株式会社
ビジネスサービスグループ 事業推進本部 ヘルスケア事業企画部
担当:及川、石坂、伊東
E-mail:healthcare.ml@scskserviceware.co.jp
【報道に関するお問い合わせ先】
SCSKサービスウェア株式会社
経営企画部 菱沼
TEL:03-6890-2517
E-mail:press@scskserviceware.co.jp