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ITパスポートとは?
試験の概要と資格取得のメリット、学習方法をご紹介!

研修 / トレーニング

公開日アイコン 公開日:2023年08月22日
/ 更新日アイコン 更新日:2024年04月18日

デジタル時代において、IT(情報技術)の知識やスキルはますます重要性を増しています。そんな中、ITに関する基礎知識を身に付けることができる「ITパスポート」が注目されています。

今回の記事では、ITパスポートの概要や取得のメリット、合格するための学習方法についてご紹介します。

ITパスポートとは

概要

ITパスポートとは、ITの基礎的な知識を証明するための国家資格です。

DX化が進む現代において、ITの基礎知識はIT系の職種のみならず、事務職、営業職、マーケティング職などの幅広い職種、さらには、これから社会人になる学生にとっても必要な知識です。

試験内容

120分の試験時間で、100問出題され、回答方式は全て多肢選択式(四肢択一)です。問題は「ストラテジ系(経営全般)」「マネジメント系(IT管理)」「テクノロジ系(IT技術)」の3つの分野から幅広く出題されます。

ストラテジ系(経営全般):約35問

ストラテジ系は、財務・法務・経営戦略など、経営全般に関する基本的な考え方、特徴に関する問題が出題されます。企業活動を把握・分析して解決する手法や、著作権などの法務、問題解決のためのITツール活用などの基礎知識が問われます。

マネジメント系(情報管理):約20問

システム開発、プロジェクトマネジメントなど、情報管理に関する基本的な考え方や特徴に関する問題が出題されます。システム開発のプロセスや、プロジェクト管理・システム監査などの基礎知識が問われます。

テクノロジ系(情報技術):約45問

テクノロジ系は、ネットワーク、セキュリティ、データベースなどの情報技術に関する基本的な考え方、特徴に関する問題が出題されます。ITの基礎となる数学やコンピュータシステム、ネットワークセキュリティなどの基礎知識が問われます。

合格基準

合格基準は、総合評価点が600点以上。分野別評価点もそれぞれ300点以上です。そのため、全ての分野をバランスよく学習する必要があります。

総合評価点

600点以上/1,000点(総合評価の満点)

分野別評価点
ストラテジ系
300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
マネジメント系
300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
テクノロジ系
300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
出典:独立行政法人情報処理推進機構 ITパスポート試験 試験内容・出題範囲 (参照:2023-08-16)

受験資格

ITパスポートの受験資格は特段ありません。年齢、職種、国籍を問わず、誰でも受験することが可能です。

ITパスポートを取得するメリット

ITやビジネスなど幅広い基礎知識が身に付く

試験勉強を通じて、ITに関する知識にとどまらず、企業活動、経営戦略、会計や法務など、IT活用の基盤となる幅広い知識を身に付けることができます。

就職やキャリアアップに役立つ国家資格

DX化が急速に進む時代において、多くの企業がITの知識やスキルを持った人材を必要としています。

ITパスポートは国家資格のため、認知度が高く、企業からの信頼性も厚い資格です。そのため、就職や転職、社内でのキャリアアップの際、効果的にITの基礎知識を証明することがでます。また、取得後に定期的な更新や講習の必要がない資格です。

企業全体のITスキル向上につながる

ビジネスにおいてITを活用するため、情報システム部門だけではなく、全社員がITを理解し、それを活用するための基礎力が求められています。各人にITの基礎力が備わることで、ITを活用した業務効率改善や、情報漏えいなどのセキュリティリスクの回避など、企業全体のIT力を向上させることができます。

合格難易度と勉強方法

合格難易度

ITパスポート試験の合格率は、平均して50%前後です。

IT系国家試験の「入門レベル」とされているため、難易度は高くありません。しかし、広範囲にわたる試験のため、計画的に勉強時間を設け、対策を十分に行う必要があります。

参考:独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験統計資料 (令和4年度)(参照:2023-08-16)

学習方法

ITパスポート試験の学習方法には、以下の3つが挙げられます。

  • 書籍で学ぶ
    独学で合格を目指す場合は、試験対策本を用いて学習する方法が一般的です。好きな時間に学習したい方や、IT系の知識がある程度身に付けている方には良い方法でしょう。一方で、ITの基礎知識があまりない方にとっては、やや難しい可能性があります。
  • eラーニングで学ぶ
    ご自身のパソコンやスマートフォン、タブレットで、動画を視聴する学習方法です。時間や場所を問わずに学ぶことができます。また、クイズや繰り返しの演習トレーニングで知識が定着しやすい工夫がされているサービスもあります。
  • 集合研修で学ぶ
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