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G検定合格体験記 初学者が2か月で合格した勉強法とは

研修 / トレーニング

公開日アイコン 公開日:2024年04月19日
/ 更新日アイコン 更新日:2024年04月19日

一般社団法人日本ディープラーニング協会が提供する、ディープラーニングをはじめとしたAIに関するさまざまな技術的な手法や、ビジネス活用のための基礎知識を認定するG検定(ジェネラリスト検定)。

本記事では、働きながら独学でG検定に合格した当社社員に、「仕事をしながらどのように勉強したのか」や、「試験勉強を通じて成功したこと、失敗したこと」などをインタビューしました。これからG検定を受験する方のお役に立てると幸いです。

G検定とは

G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会が提供する、ディープラーニングをはじめとしたAIに関するさまざまな技術的な手法や、ビジネス活用のための基礎知識を認定する検定試験です。

「AIで何ができて、何ができないのか」、「AIを活用する上で何が必要で、何に気を付けるべきか」という視点を得ることで、AIのビジネス活用や、AIを活用したプロジェクトをエンジニアやベンダーと一緒に推進するなど、ビジネスやキャリアの可能性を飛躍的に広げることができます。

こちらのコラムでは、G検定の概要や、取得のメリット、合格難易度や勉強方法について解説しています。G検定について詳しく知りたい方はぜひこちらもご覧ください。

受験対策前のIさんの情報

G検定の合格率は60~70%ほどということから、難易度が低いように思われます。しかし、AI・ディープラーニングに関する専門的な内容を幅広く問われるため、受験する方の知識や経験によって難易度が異なります。

今回インタビューしたIさんの経歴や、現在の業務、受験対策前のAI・ディープラーニングに関する知識は以下の通りです。

Iさん 女性
  • 過去の経歴:BtoBマーケティング業務
  • 現在の業務:RPAやセキュリティ関連の研修講師、RPA開発
  • G検定受験対策前のAI・ディープラーニングに関する知識:ほとんど無い
  • G検定対策期間:2カ月間

Iさんは、AI・ディープラーニングに関する専門的な勉強や業務を行っておらず、知識がほとんど無ないところから受験対策を開始しました。

現在、RPAやセキュリティ関連の研修、RPAの開発を通して、企業の人材育成やDX化を支援しています。今後、より高度な業務を効率化するためにはAI・ディープラーニングの知識が必須だと考え、G検定の受験を決意しました。

いざ勉強をしてみると、これまでの業務で得た知識をなかなか活かせず、難易度は高いと感じました。

やはり、AI・ディープラーニングに関する知識が少ない方にとっては、難易度が高いと感じるようです。しかし、このような方でもIさんのようにしっかりと対策をすれば、合格を目指すことができます。

G検定を受験してよかったこと・業務に活かせたこと

G検定に合格し、AI・ディープラーニングに関する幅広い知識を習得したIさん。G検定を受験してよかったことや、業務に活かせたことを聞きました。

最新のAIの動向や、どこの会社がAIに力を入れているのかといった会話についていけるようになったので、お客様や同僚との会話の幅が広がりました。

また、日常的に使っているChat GPTやGoogleレンズの翻訳機能などの仕組みを理解できるようになったので、より効率的な活用ができるようになりました。

近年、テクノロジーが大きく進歩し、データ予測・画像認識・音声認識・自然言語処理(NPL)などの技術が多くのビジネスシーンで活用されるようになりました。AI・ディープラーニングは、これからのビジネスや、自身のキャリアを拡げるために身に付けるべき知識といえるでしょう。

受験対策期間の1日のスケジュール

平日5日間、フルタイムで勤務しているIさん。そのような状況で、どのように勉強時間を確保していたのでしょうか。受験対策期間2カ月間の平日と休日のスケジュールを聞きました。

平日

平日のスケジュール
平日のスケジュール

休日は、7時間ほど勉強時間を確保していました。

午前は集中しやすく頭にも入りやすいので、模擬試験で難しい問題を中心に解いていました。午後は集中力が下がってしまうため、簡単な問題を解いたり、テキストを閲覧したりしていました。

休日

休日のスケジュール
休日のスケジュール

平日は仕事があるため、勉強時間を多く確保できませんでした。

日中は仕事の合間にテキストを閲覧していました。退勤後は疲れているし、夜はなかなか頭に入りにくいので、テキストではなくYouTubeの用語説明動画を視聴していました。

平日は仕事があり勉強時間を十分に確保できない分、休日は朝から夕方までみっちり勉強していたことが分かります。また、集中力がある時間帯にインプットをして、集中力が下がる時間帯や疲れている時間帯はYouTubeの用語解説動画の視聴や簡単な問題を解くなどの工夫がみられます。

勉強方法

活用した勉強ツール

独学でG検定に合格したIさん。どのようなツールを活用して勉強したのか聞きました。

私が使っていた勉強ツールは3つです。テキストのみ購入しましたが、模擬試験やYouTubeは無料で活用できたので取り組みやすかったです。

Iさんが活用した勉強ツール

  • 日本ディープラーニング協会が出している公式テキスト
  • 模擬試験サイト(https://study-ai.com/generalist/
  • YouTube(用語解説をしている動画)

現状、G検定は過去問題が公開されていません。そのため、独学の場合はIさんのように書籍や模擬試験サイトを利用した勉強方法が一般的です。最近ではYouTube上に無料で学べる解説動画が増えており、ご自身で情報を精査する必要はありますが、比較的学びやすい状況と言えます。

時期ごとの対策内容

Iさんの受験対策期間はおおよそ2カ月間です。時期ごとにどのような対策をしていたのか聞きました。

時期ごとの対策内容
時期ごとの対策内容

受験対策は試験日のおよそ2か月前から開始しました。

2か月前はテキストの内容インプットをして、簡単な問題をいくつか解いていました。1か月前からは、模擬試験サイトで繰り返し問題を解いていました。試験直前は、頻出問題や何度も間違えた問題を紙に書いて暗記をしていました。

受験対策で成功したこと・失敗したこと

実際に受験をしてみると、「やっておいてよかった!」ということや、「もっとこうしておけばよかった・・・」ということが出てくると思います。特に、「これもっと早くやっておけばよかった…」と思うことは避けたいですよね。

そこで、Iさんが受験対策で成功したことと、失敗したことを聞きました。

成功したこと

模擬試験を本番と同じ時間配分で何度も解いたこと

本番さながら時間配分を計算して模擬試験を何度も解いていたので、1問に30秒以上かけずに解くことができました。

G検定は2時間の試験時間内に200問ほど回答しなければなりません。1問を10秒~15秒で解かないと振り返る余裕がなくなるので、時間配分には注意が必要です!

失敗したこと

模擬試験に取り組む時期が遅かったこと

テキストを軽く読んだら、模擬試験で問題をたくさん解いておいたほうが頭にも入るし、間違えた問題を繰り返し解くことも理解を深めることができために大切だなと思いました。

実際、模擬試験は一か月前から解き始めましたが、もう少し早く解き始めておけばよかったと後悔しました。テキストの閲覧だけでは難しい内容なだけに頭に入りづらかったです…。

知識のある人に教えてもらわなかったこと

独学だと取り入れられる知識量が少なく、模擬試験の解説を読んでも理解できない内容も多かったです。腑に落ちないまま試験に臨んでしまい、わからない問題も多く苦労しました。

知らないものは知らないままにするより、初心者でも理解できるよう、わかる人に理解できるまで教えてもらえたら理解も深まったのかなと思います。暗記だけではなかなかカバーできない領域の内容だと思います…

これからG検定を受験する方へ

ここまでIさんの体験記をお読みいただき、いかがでしたでしょうか。Iさんの経験から、G検定に合格するポイントを下記にまとめました。

  • 模擬試験を受けて問題を沢山解き理解を深める
  • 間違えた問題は何度も解き、解説を読んで理解する
  • 知識のある人に理解できるまで教えてもらう
  • 知らないままにしたり、腑に落ちないままにしたりしない

これらをしていれば、もっと理解が深まり、高得点を狙えたと思います。

「知らないことを知らないままにしない」ということは、どの試験勉強においても理解を深めるうえで大切ですね。

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